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市原~木更津でサイクリング(2)

市原~木更津でサイクリング(1)のつづきです!

 

県道300号で進もうと思った直後、普通に県道走ってもつまらないと思い少し道をずらしました。こうしてブログを書いているときは地図を見ながら書いているのでいいんですが、サイクリングや散歩をしているときは基本地図を見ないのでたいてい迷い、予定外の場所にいることが多々あります。

 

今回がそれでした。上泉が下り坂になっていたのでその流れに乗って下ると、上泉の住宅地がうそのように感じられる木の生い茂る場所に出ました。少し不安になりつつも戻るのは嫌なので進みました。

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 この坂を上るとこんな景色が。

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この辺は尾根を伝うようにして作られた道のようで、高さがあり周囲に遮るものがありません。

いつになったら中高根なのかとやや自分の方向感覚を疑問に思いながら漕いでいました。光風台に向かう際にやや下るはず、とイメージしていたので下りが現れるのを待っていたのですが現れないので余計に迷ったという認識が強化されました。

点在する民家も見ようによっては人の住んでいない空き家のようにも思え、おかしなところに来てしまったと思いながら足を回していると、その思いをさらに強くするものが視界に飛び込んできました。右手に牛がいました。正確には右手に建っていた建物のなかに牛が数頭いたということです。思いのほか大きく、写真を撮らずに通り過ぎましたが。いよいよ訳のわからないところへ来てしまったという思いを強くしていると今度は左手に塚が。

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なんだろうと思い横に回るとこんなことが書いてありました。

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どうやら自分が通ってきた道は古代から使われてきた歴史のある道だったようです。

この道は袖ヶ浦公園の辺りから立野まで続いているようです。また、その途中途中に道標なども存在するとか。平成8年に文化庁によって「歴史の道百選」にも選定されている道らしい。袖ヶ浦から市原にかけての丘陵を尾根伝いに通っていて、当時の人々の交通路として活用されたんでしょうね。直線的なつくりも古道ならではらしいです。

興味ある方は、こちらのサイトがおすすめです。しかしこの文化財は市原市民、袖ヶ浦市民のどちらにもほとんど知られていない気がします。全長10kmほどなので市で何か健康をテーマに散歩イベントのような企画を立てたり、社会の勉強目的に小学校の授業の一環として歩くのもいいと思うけどどうなんでしょう。

以前千葉公園を散歩した際の記事でも述べましたが、歴史を感じることのできる道や場所はいいですね。しかもこういう不意打ちな感じはテンションあがります。

 

このあと交差点にぶつかりそこでみたびのルート変更。光風台へ行くのはやめて館山自動車道を越え有秋台を抜け久留里街道に再合流することにしました。無駄に回り道したわけですが、そのおかげで文化財に触れることができたので満足。

文字にすると長いですが距離にすると約55kmほど。サイクリングにしては短いですね。出る時間が早ければもっと遠くにいけた、もっと迷えたと後悔。

 

今回の市原木更津間サイクリング、一番のハイライトは鎌倉街道を知ることができた点ですね。ここに限らず残存する古道や道標などは多くあるはずなのでそれらをめぐるのも楽しそうです。

道や道標に限らず神社間のつながりを探るのも面白そうですね。たとえば姉埼神社(地名では「崎」が使われているけど社名は「埼」らしい)の主祭神である支那斗弁命(しなとべのみこと)と島穴神社の主祭神、志那都比古尊(しなつひこのみこと)は夫婦もしくは姉弟関係にあったとされています。ということもあってかかつては両社間を神輿が行き来していたそう。地図をよく見ると実はこの二つの神社、同一直線沿いにあったりします。昔はつながっていたのかもしれません。

 

と、話はそれましたが、そしてかなり長文の記事になりましたが今回はこの辺で。